70's Euro Vintage 総柄 パジャマシャツ 260925H
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date...1960~70
measuring_size...56cm/67cm/69cm/58cm
(Shoulder width[肩幅]/body width[身幅]/Body Length[着丈]/Sleeve Length[袖/ゆき丈])
condition...スレ。ステッチほつれ。着用感。
note...寝間着のくせに、ずいぶん色気があります。
生成りの地に、茶と錆びたオレンジ。
小さな四角の中にまた四角、その中にもうひとつ。
古いホテルの壁紙みたいな幾何学模様が、襟から袖の先までびっしり続いています。
生地はヴィスコースが55、綿が45。この生地がいい。
乾いた綿ではなく、表面にうっすら艶がある。
平らに置けば少しくすんだ茶色なのに、生地がたわむと光を拾って、柄の一部だけが銀色っぽく浮いてきます。
品質表示はフランス語で、綿の綴りはCOTON。
ヨーロッパのパジャマシャツです。
胸にひとつ、腰にふたつのポケット。
その口と襟、袖口を、細いボルドーのパイピングがなぞっています。
黄ばんだ半透明の釦が4つ。
総柄の中に置かれると、ほとんど飾りみたいに見えます。
1988年11月、Seattleの北にあるBellinghamの小さなクラブ。
まだ名前も知られていなかったカート・コバーンは、膝まである赤と白の縞のパジャマでステージに立っています。当時の恋人のものだったという一枚です。
古着屋のネルシャツ、毛玉のついたカーディガン、女物のワンピース。
男物と女物、作業着と古着を分けずに重ねた彼の格好は、やがてグランジと呼ばれる見た目の芯になっていきました。
寝室のための服も、そのまま外へ連れ出された。
近くで見れば細かな幾何学なのに、少し離れると、四角はひとつのやわらかな色にまとまって、無地に近い顔になる。そこへ腕が動くと、艶だけがすっと走ります。
羽織ると、その二つの顔が一日じゅう入れ替わり続ける。
袖口のパイピングに小さなほつれがありますが、地も柄も、きれいに残っています。
釦を留めて、灯りを消して、ベッドに入る。
眠れない夜は羊をかぞえるといいそうですが、このシャツを着た夜は、たぶん四角をかぞえることになる。
ひとつかぞえると、その奥にもうひとつ。
朝まで、終わりそうにありません。
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