80's Lotto 🐻 トラックジャケット 260925H
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brand... Lotto
date...1980
measuring_size...52cm/58cm/68cm/61cm
(Shoulder width[肩幅]/body width[身幅]/Body Length[着丈]/Sleeve Length[袖/ゆき丈])
condition...シミ、汚れ。スレ。タグ欠損。着用感。
note...テニスコートと、サッカーのピッチを重ねる。
胸の赤い菱形は、その2つを1枚にした形だそうです。
ロットは1973年、イタリアの靴の町Montebellunaで、カベルロット家の兄弟が始めたスポーツブランドです。
最初に作ったのはコートで履く靴。
そこから少しずつ競技を増やし、服も手がけるようになります。
70年代の終わりから80年代にかけて、贔屓のクラブを追ってヨーロッパへ渡ったイギリスの若者たちは、向こうでしか手に入らないイタリアのスポーツウェアを持ち帰り、スタンドで着はじめます。
セルジオ・タッキーニ、フィラ、エレッセ。
もとはテニスのための服を、サッカーの客席で。のちにカジュアルズと呼ばれる人たちです。
この菱形は、偶然にもその重なりをそのまま形にしています。
その流れはアシッドハウスの頃のマンチェスターを通って、ストーン・ローゼズやリアム・ギャラガーへ。
スタジアムへ行く服と、レコード屋やパブへ行く服の境目が、いまよりずっと曖昧だった頃です。
ブリットポップのステージで、前を喉元まで閉めて歌っていたあの姿も、同じ系譜の先にあります。
もっとも、このジャージはステージの上の服ほど分かりやすくない。
そういうバンドを聴いていた、どこかの普通の兄ちゃんが着ていそうな、この微妙なイモっぽさがいい。
濃いネイビーのボディに、肩から袖口まで途切れずに下りる赤と黄色のライン。
両脇を細い紺が縁取っています。
襟、袖口、裾、ポケットの口まで、同じ畝のリブでそろえてある。
変わっているのは肩まわりで、身頃の袖ぐりをリブでぐるりと縁取り、その外側に袖が付いています。
ベストの上から袖だけ足したような作りで、肩の輪郭が少し丸く見える。
ファスナーはYKKの金属。裏地はなく、内側からは胸の刺繍の裏がそのまま見えます。
派手な切り替えもなく、ロゴは胸に小さくひとつ。
いわゆるイモジャージです。全部が少し古臭くて、全部がちょうどいい。
紺も沈まずに残り、赤と黄色もくっきりしています。
胸元に小さなしみがいくつか、生地には少し毛玉があります。
ジップの引き手には、白いクマのチャームがひとつ。
後から持ち主が付けたものでしょうが、外したら途端につまらなくなりそうなくらい、よく似合っています。ネイビーと赤と黄色の男っぽい配色の真ん中で、ひとりだけ何も知らない顔をしてぶら下がっている。
喉元まで上げると、その1匹が顎のすぐ下までのぼってくる。
コートとピッチが重なった菱形の隣で、いちばん関係のない白いクマが、いちばんいい場所に収まっています。
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