90's N.O.S. UK製 Harrington Jacket スウィングトップ 260814H
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brand...
date...1990
measuring_size...52cm/62cm/66cm/67cm
(Shoulder width[肩幅]/body width[身幅]/Body Length[着丈]/Sleeve Length[袖/ゆき丈])
condition...N.O.S. (deadstock)
note...まだ、どこの街の風も入っていません。
襟の喉元に付いた2つのボタンには、留められた跡がひとつもない。
ユニオンジャックのフラッシャーも下がったままです。
イギリスで作られて、そのまま誰の手にも渡らずに眠っていた一着。
色は深いダークチョコレートのブラウン。
黒に寄りすぎず、赤茶にも転ばない、底のほうで落ち着いた茶色です。
60年代や70年代の英国車のボディや、その内側に張られていた革を思い出させる、時間の経ったものだけが持つクラシックな艶がある。
ハリントンの定番はネイビーか黒、あるいはベージュですが、この色はその並びからひとつ外れています。
ジップに指をかけて下ろせば、内側から赤いタータン。
赤がいちばん派手に見えるのは、たぶんこの茶色の隣にいるときです。
原型は1937年、マンチェスターのバラクータが作ったG9というゴルフジャケットでした。
ただしハリントンという呼び名は、そこから27年遅れてアメリカ側から来ています。1964年に始まったテレビドラマ "Peyton Place"。
Ryan O'Nealが演じたRodney Harringtonという青年が、劇中でこのG9ばかり着ていた。それを見たロンドンのIvy Shopの店主John Simonsが、店に並べた一着に "The Rodney Harrington Style" と書いたカードを添えます。
やがて略されて、役名だけが服の名前として残りました。
モッズが乗り、スキンヘッズが制服にして、パンクとフットボールのテラスを経てブリットポップのステージへ。
着る人が入れ替わるごとに意味のほうだけが書き換わって、形は何ひとつ変わっていません。
折り返せば立ち上がるドッグイヤーカラーに、喉元を留める2つのボタン。
フロントはシルバーの金属ジップで、裾側にもスライダーが付いています。
腰には左右にボタン留めのフラップポケット、バックは肩の下で切り替えたアンブレラヨーク。
裏地は身頃も袖も赤いタータンで通されていて、内側にはポケットがひとつ。
綾目のはっきりした厚手の生地にはまだパリッとした張りが残っていて、リブも伸びきっていません。
この色がいちばんきれいに見えるのは、日が傾いてからだと思います。
陽が当たると、チョコレートの角が少しだけ溶ける。
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