90's Marlboro "Wild West Collection" プロモTシャツ 260717H
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date...1990
measuring_size...47cm/53cm/68cm/23cm
(Shoulder width[肩幅]/body width[身幅]/Body Length[着丈]/Sleeve Length[袖/ゆき丈])
condition...シミ、汚れ。色褪せ、フェード。着用感。
note...顔の半分は、ハットの影の中。
白い四角に黒く抜けたカウボーイが、帽子のつばと肩、あとはわずかな鼻筋と口元だけをこちらに見せています。
目のあたりは闇に沈んで、表情は読めない。
それでも、見られている感じだけははっきり残る。
右下に赤い筆記体で、Wild West Collection。
荒野もないし、馬もいない。地平線すらない。
横顔ひとつで、マールボロが長い時間をかけて作ってきた西部の世界が、ちゃんと立ち上がっています。
赤と白と黒、三色きりの引き算。
この切り詰めた配色のおかげで、煙草の販促品というより、ニューウェーブの頃のレコードジャケットか、映画のタイトルバックみたいな緊張感がある。
マールボロマンが生まれたのは1954年、広告会社Leo Burnettの手によるもの。
フィルター付きの煙草についてまわっていた女性的な印象を、カウボーイと孤独と自由の側へ引き寄せた、20世紀の広告を代表するイメージです。
90年代になると、その世界観はTシャツやアウトドアギアへと形を変えて、喫煙者のためだけじゃないアメリカンカルチャーとして街に流れ出していきました。
黒は、もう元の黒じゃありません。
首から肩、袖、裾へ向かって、濃いところと薄いところを残しながらチャコールグレーに退いています。
のっぺり褪せたのではなく、霞みたいなムラがあちこちに浮かんでいる。
背景の白の擦れも、赤い文字の褪色も、ボディと同じ速さで歳をとっていて、全体の足並みがそろっている。
ここまで来るのに、30年近い時間がかかっています。
首の後ろにタグは残っていますが、文字はもう読めないくらい擦れて白くなっています。袖と裾はシングルステッチ。小さなシミがいくつか。
ただ、この乾いた黒の前では、そのあたりはもう傷というより表情の一部です。
広告が本当に売っていたのは、たぶん煙草ではなく、誰にも縛られない男の姿のほう。
その幻だけが、色の抜けた背中にいまも残っています。
model...169cm
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