90’s Pierre Cardin ラムレザー ブルゾン レザージャケット 261023H
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brand...pierre cardin
date...1990
measuring_size...--cm/64cm/68cm/91cm
(Shoulder width[肩幅]/body width[身幅]/Body Length[着丈]/Sleeve Length[袖/ゆき丈])
condition...シミ、汚れ。スレ、シワ。着用感。
note...一度くしゃくしゃに丸めた手紙を、もう一度ていねいに伸ばしたような革です。
身頃にも袖にも、細かいしわが一面に寄っていて、平らなところがほとんどない。
光が当たると、そのしわの山だけが白く光って、黒い革の上を小さな波が走っているように見えます。
素材はラムレザー。羊の革はやわらかく、薄く、軽い。
硬い牛革のように身体の前で突っ張らず、腕を曲げればそのまま一緒に折れてくれます。
胸と背中には、肩から弧を描いて下りてくる切り替え。
脇の切り替えとも交わって、革はずいぶん細かく裁ってあります。
それなのに、正面から見ると案外すっきりしている。
しわのおかげで縫い目の多さが目立たず、複雑な形がひとつにまとまって見えるのもいい。
ピエール・カルダンは、60年代に宇宙服や建築から着想を得て、円や線で身体を包む服を作った人です。
この背中の弧を見ていると、その考え方が、革の裁ち方にまで残っているように思えます。
自分の名前をライセンスで世界中に広げた最初のデザイナーのひとりでもあり、これもインドで縫われたライセンスのレザー。
それでいて、ここまで手間をかけた切り替えが入っています。
前はジップの上に、スナップで留める比翼。シャツのような折り襟に、斜めに口を開けたポケット。
袖口は革のタブとスナップで2段階に絞れて、裾の両脇には革ごと寄せたゴムが入っています。
開くと、茶と紺の細いストライプにキルティングを重ねた裏地。黒い外側から、この配色が出てくるのがいい。
肩の落ちた大きなレザーブルゾンは、もう一時の流行りではなく、すっかり街の定番の形です。
表記はXL。たっぷりした身幅を裾のゴムが受けとめて、ふくらんだ丸いシルエットになります。
くしゃくしゃにした手紙は、伸ばしても元の平らな紙には戻らない。
そのかわり、読み返すたびに、しわのところで光がゆれる。
袖を曲げるたび、黒い革の上でも、細かい光があちこちで動きます。
model...cm
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