こんばんは、前田です。
今回は弊社で長くお付き合い頂いているブランド、
blackmeansのお話から。
デザイナーの小松さんと初めて会ったのは
もう15年くらい前になるだろうか。
正確な時期はちょっと曖昧だけど
blackmeansの立ち上げが2008年だから
きっとそのあたりだと思う。
きっかけは、
当時うちで働いていたスタッフの紹介だった。
ストアマネージャ―だった彼が
やたら興奮しながらこう言ってきた。
「アンダーカバーで働いていた先輩が独立して、
めちゃくちゃかっこいいレザーブランドを始めたんですよ!
まだそこまで知られてないんですけど絶対に人気が出るし、
うちの店にも合うと思うんです。だから是非扱いたいんです!
一度会ってもらえますか?
先輩は小松さんって言って、自分の幼稚園の時の先生の弟さんなんです!」
最後の「そんなことある?」みたいな話に若干戸惑いつつも
それ以上にブランドが気になって、すぐに会ってみることにした。
そして現れた小松さんは
スタッズぎっしりの自作鋲ジャンにクラストパンツ。
今と変わらないスタイルで、堂々とした佇まい。
第一印象は”めっちゃ怖い先輩”
でも話してみると意外なほど気さくで、物腰も柔らかくとても話やすい。
気付けばすっかり打ち解けて、
90年代裏原カルチャーが青春ど真ん中の私は
scabやbut beautiful期の制作秘話を聞いたりして
もう最後の方はただのファンのようにキャッキャとはしゃいでいた気がする。
それ以上に衝撃だったのは、
彼の手がけるレザーアイテムのクオリティと
圧倒的なファッション性。
そして、まだ誰も本格的にやっていなかった
”レザーエイジング加工”という概念。
当時から綺麗な古着より、温もりを感じる
今でいえば”BORO”のようなものに魅力を感じていた私は
その奥深さに一瞬で魅了され、気づけば、
その場で「ぜひ取引させて下さい」とお願いしていた。
こうしてblackmeansのアイテムが
LABORATORY®に並ぶことになったのだった。
それからは、商品の取り扱いにとどまらず
オリジナルブランドLABRATとのコラボアイテムを制作してもらったり、
blackmeansの一点物の鋲ジャンやシガジャンを販売させてもらったり、
ハードコア、パンクにまつわるポップアップを共同開催したり。
店内でバンドを呼んでライヴイベントまでやったこともあった(!?)
さらには弊社10周年の記念イベントでもお手伝い頂いたりと
とにかく色々とお世話になっているのであります。
そりゃ2022年、
ブランド初のランウェイショーを実現したとき
最後ステージで挨拶する小松さんと有賀さんを見たら
いろいろなことがフラッシュバックしてきて胸がいっぱいになりますわ。
もちろん出会いのきっかけは偶然だけど(元スタッフの幼稚園?)
こうして今も共に歩めているのは
そのレザーが語る物語と同じように
積み重ねてきた時間が生んだ必然なのかもしれない。
なんて思ったりして。
今回はblackmeansのお話でしたが、
他にも既に携わって頂いてる方々
そしてこれから携わって頂く方々とも共に
新たな物語を紡いでいけたらと思う。
時間と思い出が染み込んだBOROやレザーのように
我々の関係ももっと深く、
もっと味わい深いものになっていくはずだから。
XXX
というわけで
絶賛プッシュ中のblackmean新作アイテムのなかから、
LABORATORY®がblackmeansに特別オーダーした
スペシャルピースをご紹介したいと思います。
● LABORATORY®別注 blackmeans "dot pattern" ブラックフレアパンツ
今回別注させて頂いたのは
近年人気上昇中のインライン・フレアパンツ。
特別にLABORATORY®の為だけにブラックカラーを仕立てて頂きました。
本来このパンツは同素材に細やかな白のホワイトのドットプリントが施され
全体にグレーがかった印象を持つ一着。
しかし、あえてここは全て黒染め、
もはや商品名の”ドットパターン”の意味さえ失っています。
参考までに、元々のインライン・ドットパンツはこんな感じ。
そして別注のブラック
しっかりした厚みのあるコットンを使用。
カーハートのダックパンツを思わせるタフな重厚感に
日本の柔道着や火消の半纏が宿す、
奥行きのある風合いが見事に調和した一着です。
時を重ねるごとに深まる味わい、
ワン&オンリーな色落ちが刻まれていく。
まさに最良の素材だと思います。
ジップパンツ同様、
blackmeansオリジナル手裏剣ボタンと
腰回りにはDカンを完備。
Dカンがあることでよりファッショナブルに
かつベルトループを傷つけることなく
腰回りに彩りを演出できます。
バックにはジップが付いているので
フレアシルエットを調整可能。
潔いまでに深く、研ぎ澄まされた漆黒。
ただの別注にとどまらず、
blackmeansとLABORATORY®の共鳴によって生まれた
特別な一着。
意思を纏うような深い黒を
この機会に是非ご堪能下さい。
写真のスタッフ栗宗が気に入って毎日のように履いていますので、
つど経年変化の報告もしていきますね。
最後にちょこっと遊びで
別注パンツ×ヴィンテージミックススタイリング。
最近世間を騒がせているフレアパンツスタイルといえば
ファレル・ウィリアムスってことで
ファレル&NIGOさんインスパイヤード?トリビュート?スタイルで。
余談だけど
いままで白人の聖域であったウェスタンスタイルを
颯爽と取り入れても炎上しないのがファレルさんの凄いところだと思う。
LVの後ろ盾があるからかもだけど。
最近は黒人ミュージシャンがカントリーソングを歌ったりもできてるしね。
いいことだなと思います。
まんまファレル風カーハートとLVミックス
むかーし作ったLABRATキャップ
ファミリーマートではないけれど
もういっちょ
スタジャン、短丈ジャケットにも
フレアパンツはピッタリですね。
男らしくもあり艶っぽくもある。
”I PEE IN POOLS”キャップで
子供らしさも忘れません。
春一番の日に
屋外撮影やるもんじゃないと反省しています。
お粗末さまでした。
XXX
お次は
LABRAT BOOK CLUBです。
今回ご紹介する写真集はこちら。
Petra Collins : Discharge
photographs by Petra Collins
first published in 2014 by Capricious Publishing
Text by Petra Collins , Tavi Gevinson, K8 Hardy
記憶の揺らぎと夢の断片が交差するような
詩的な世界観。
HIROMIXの鋭い視点が捉える日常の瞬間と
ソフィア・コッポラが描く少女たちの儚さが
柔らかな光と影の中で新たな物語を紡ぐ。
そこには消えゆく時間を静かに抱きしめるような
普遍的な美しさが宿っている。
こちらを販売中の本屋さんは
Instagramでご確認下さい。
リール動画↓
XXX
最後にさらっと入荷商品のご紹介を。
最近どんどん古着情報が縮小している気がするけど
気にしない気にしない。
店舗SNSで随時更新しておりますので!
今回はパンツの話から始まったので
ヴィンテージもそのへんメインで。
プードルパンツ
グランジパッチワーク
ヒス的な
青春ブタ野郎
太畝のフレアパンツって珍しい
☯
レースアップレザー
カーハート×Burton
さすがのゴアテックス
ワッペン
ショット等レザーブランドのものかと思うほど
クオリティがとても良い
恐るべしGスター
ROCK
いきなりWWⅠ
BORO
BOROジャージとスウェットパンツの
ダル着セットアップはリアルになるのでご注意下さい。
以上、
ご紹介用のヴィンテージを撮る時間が全然なかったのですが
店頭にはもっとたくさんのグッドスタッフが入荷しておりますので
原宿にお越しの際は是非LABORATORY®へお立ち寄りください。
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