50’s Manhattan アトミック柄 レーヨン ループカラーシャツ 251216H

brand...Manhattan

date...1950

measuring_size...44cm/56cm/68cm/61cm
（Shoulder width[肩幅]/body width[身幅]/Body Length[着丈]/Sleeve Length[袖丈]）

condition...色褪せ。汚れ。着用感。

note...50年代のループカラーシャツ。
これは生活着というより、当時のアメリカがいちばん浮かれていた瞬間の空気を、そのまま閉じ込めた一枚だと思います。

開いた襟元とループ留めの仕様は、きちんとするためのシャツではなく、見せるためのシャツ。
ジャケットの下に収める前提ではなく、一枚で成立させるためのバランスです。
肩のラインや身幅も、体を締めつけず、動いたときに生地が揺れるように作られている。

生地に入るのは、アトミック柄を思わせる抽象的なパターン。
原子や未来を直接描かず、刷毛目のようなタッチや不定形なモチーフで表現しているところが、この年代らしい。50年代特有の、少し楽観的で、少し浮ついた感覚がうまく残っています。

派手ではあるけれど、決して下品にはならない。
色数を抑えた配色と、レーヨンの落ち感があるから、柄が前に出すぎない。このバランスがあるからこそ、当時のロカビリーやナイトカルチャーとも自然につながっていたんだと思います。

ループカラーシャツが今また支持されている理由も、たぶんここにある。
ラフさではなく、抜け。
日常ではなく、少し非日常に寄った格好良さ。

気合を入れすぎず、でも確実に着ている感が出る。
50年代のシャツが持っていた、その一番いい距離感が残っている一枚です。

この年代のループカラーシャツは数あれど、この配色とアトミック調の柄で、ここまでバランスの取れた個体はそう簡単に見つからないと思います。

model...cm

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