60’s Le Pigeon Voyageur BORO フレンチワークパンツ 251125H

brand...Le Pigeon Voyageur

date...1960

measuring_size...76cm/102cm/97cm/28cm/69cm/56cm/42cm
（Waist[ウェスト] / Hip[ヒップ] / Outseam[パンツ丈] / Front Rise[股上] / Inseam[股下] / Width of thigh[もも周り] / Leg opening[裾周り]）

condition...シミ、汚れ、スレ、小穴多数。リペア跡。ボタン欠損。リサイズ。ジャンク。

note...1960年代頃のフレンチワーク、Le Pigeon Voyageur。
深いオリーブグリーンがゆっくり褪せていった色味と、無数のリペア跡が重なり合い、一本のパンツ以上の存在感になっている。

ただ古いだけじゃなく、自分の形にリサイズし、毎日の仕事の中で縫い直され、またほつれ、また直されてきた形跡がそのまま残っている。
この積み重ねこそフレンチワークの醍醐味で、BOROの美学がもっとも自然な形で宿る領域だと思う。

膝に当てられたパッチ、生地の薄くなった部分に走る細かな縫い、虫食いを埋めた小さな刺し子。
作り物のダメージでは絶対に出せない、生活の温度がそのまま表情になっている。
フェードの仕方も独特で、パリ郊外のアトリエで毎日履かれていたような、静かで柔らかい色の抜け方。

シルエットはワイドでもスリムでもない中庸。
白シャツにレザーシューズでもいいし、スウェットにコンバースを合わせても自然に馴染む。
一点だけ“古いワーク”を入れると、スタイル全体ががらっと変わるのが面白いところ。

古着を見慣れた人ほど、このリアルな使い込まれ方に惹かれると思うし、初心者でもすっと入れる優しさがある。
時間が作り上げた一本ならではの深さがあって、履くたびに表情が変わるタイプ。

日常の中で育ってきた、静かな強さを持ったパンツです。

model...cm

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